Archive for 3月, 2011

中国のタクシーは、地域(都市)によって車種が異なります。

たとえば、北京は現代自動車のELANTRA、上海はフォルクスワーゲンのSANTANA、そして天津は夏利(シャーリー)です。

夏利というのは、ダイハツのシャレードの現地生産車です。天津に工場があります。中国で最初に生産した日本車だとのことで、天津ではたいへん普及しています。 価格は日本円で50~60万円です。

半分はセダンタイプ、のこり半分はハッチバックタイプなのですが、これが狭くて、狭くて。後部座席は足がやっと入る隙間しかありません。しかも汚く、ボロボロな感じで走っています。フロントガラスに複数のヒビなんて当り前!

 しかし、最近(2008年4月に書いた記事です)天津のタクシーに異変が起きました。今まで見たこともないきれいなタクシーが走っていたのです。夏利のタクシーは赤茶色でボロボロですが、今日見たのはライトブルーで新車らしく光っていました。よく見ると、トヨタのカローラでした。

 さっそく乗ってみました。夏利と比べ、すごーく静かで滑らかに走る感じですね。やはり日本車はいいですね。あ、シャレードも日本車でした。

日本ではカローラは安い大衆車のイメージですが、中国ではちょっと高級なイメージです。トヨタ車全般的に高級イメージがあります。ここでは外車ですから。

 聞いた話では、天津のタクシーを全部カローラに変える計画だとか。北京オリンピックの影響と、天津にトヨタの工場があるおかげでしょう。(※北京オリンピックの一部の競技は天津で行われます。) でも今からじゃ絶対オリンピックには間に合わないですよ!

 

追記:北京オリンピックまでに半分くらいの車がカローラに替わりました。

短期間で車が入れ替わった理由は、政府からの補助金が出たためと思われます。夏利は38,000元ほどで買えてしまうのですが、カローラは110,000元します。そこで、カローラ1台に付き、32,000元の補助金を出したとのこと。

それでも夏利の2倍以上しますが、カローラのタクシーが増えてくると、誰も夏利のタクシーに乗ろうとはしません。同じ料金ならきれいで快適な方を選ぶのは当然なので、ボロボロの夏利のままではお客がいなくなってしまうため、やむなく新車に買い換えた、という状況です。

結局、全てカローラに統一ということにはならなかったのですが、ボロボロの夏利はなくなり、全部ライトブルーのデザインに統一されました。

天津のタクシー

タクシーの中は、こんな感じです。

タクシーの中

防犯用の柵があるのですが、手が入らないように作ってあるので…、お金払うときに不便します。ははは。

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